2012年5月31日木曜日

1.ワーキングホリデーについて

まず、ワーキングホリデーについて。

ワーキングホリデーってなんだろう?
これに関しては、数多くのサイトで様々な説明されているので、ここでは割愛します。
参考として、以下のリンクを見て下さい

ワーキング・ホリデーとは?

かいつまんで言うと、ワーキングホリデーとは、数ヶ月から2年間もの間、海外での
生活する制度を若者向けに提供するビザの1種類です(2年間滞在できるのはオースト
ラリア、イギリスのみ、2012年6月現在)。

オーストラリアのワーキンホリデーに参加できる条件は、以下を参考にしてください。

ビザ申請対象

イメージとしては、学校や就労に関して制限が付帯されている観光ビザのようなもの
だと思っていただければ良いと思います。

私の経験的からだと、日本での数年分の経験が海外では得られると思います。
苦労も多いですが、その分得るもの、楽しいことも沢山あります。一生涯の友とも
出会うこともしばしばです。
人生は一度きりです。是非、みなさんもオーストラリアでの生活を楽しんでみませんか?

2-1.ワーキングホリデー・ビザの申請

ワーキングホリデー・ビザの申請

渡豪前にワーキングホリデー・ビザの申請が必要です。
このビザ申請は、オーストラリア移民局のHPで申請することが可能です。
ただしHP自体、全編英語です。

申請前に英語がまったく分からない人間には、一苦労ですが頑張ってください。
エージェントが代行サービスをしていますので、そちらを利用する手もあります。
この場合、有料になります。
また申請には、パスポートとクレジットカードが必要なのでお忘れなく。

ビザ申請の受理がされるのは、2週間以内といわれていますが、私の場合、申請から3日後に受理のメールが来ました。受理のタイミングは、人によってバラバラなようです。

また、受理されたメールは、印刷しておくことを勧めます。なぜなら、後述するワーキングホリデー者用の航空券を買う場合、ワーキングホリデー受給者であることを証明する必要があるからです。
さらに、オーストラリア入国時に滞在目的を聞かれた場合、受理された印刷物を提示することで通過がスムーズに行えます。

こちらから、インターネットでのワーキングホリデー・ビザ申請ができます。

私の場合は、ワーキングホリデー協会さんに登録して、ビザ申請の全ページを印刷したものを頂きました。たしか、その印刷物には日本語訳の注釈があったと思います。
注釈の無い項目は、ともかく辞書で調べて、英語が分かる友達に相談したりして、何度も確認しました。

全部自分なりに調べ上げてから、最終的にネットから申請しました。
後日、受理されたメールが届いたときには、今度はこのメールが何のことを言及しているのか分からなかったのです。申請前同様に調べて、友達に相談して、このメールが「ワーキングホリデービザの申請が受理された通知」であることが分かったときには、ホッとしました。
また、本当に英語が出来ないって大変だなと、痛感しました。


年齢の限界について

オーストラリアのワーキングホリデー・ビザは、31歳の誕生日直前まで申請が可能です。
よって、このことから、31~32歳のワーキングホリデー・メーカーが可能になります。

そのカラクリについて説明します。

移民局が認めているワーキングホリデーのルールとしては、

  • ビザの申請が受理されてから、1年以内にオーストラリアに入国しなければならない
  • オーストラリアに入国したその日を起算日とし、1年間滞在できる

となっています。

つまり、31歳直前にビザの申請をし、受理された日からさらに1年未満は入国せず、有効期限直前に入国すれば、そこから1年間、滞在できるわけですから、32歳のワーキングホリデー・メーカーが可能になるわけです。

実際、私のセカンドワーキングホリデーの期間は、当時31~32歳でした。

2-2.航空券の確保

ビザの申請が受理されたら、次は航空券の確保です。

航空券は、ビザが受理されたから確保することを勧めます。
何故かと言うと、申請中に健康診断、人物審査、資金証明など、移民局から何がしかの審査を受けなければいけない可能性、あるいは移民局側の不手際による遅延の可能性があるからです。これらによって、出発の延期、あるいは審査の結果によっては、そもそもワーキンギホリデーとしての渡豪が不可能になるかもしれません。

大前提ですが、ビザ無しではオーストラリアに入国することは出来ません。
欧米など一部の国では、ビザ無しで一定期間ならば滞在することは可能ですが、オーストラリアでは違います。

さて、航空券に関しては、HISなどの各旅行会社や各航空会社で買うことになります。
JALなどは、オーストラリアへのワーキングホリデー者専用の航空券を用意してあるところもあります。

渡豪する地域やタイミングによって、航空券の値段は様々です。
できるだけ、沢山の航空会社の値段を比較して決めることを勧めます。

ワーキングホリデー者用の航空券を購入する場合には、ワーキングホリデー・ビザの申請が受理されていることを証明している書類を提出する必要があります。前ページで印刷することをお勧めします、というのはココにもあります。提出方法は、各航空会社でマチマチですので必ず確認して下さい。

以下に、一般的に有名な航空会社のリンクを列挙します。
航空会社によって、オーストラリアのどの都市に強い弱いなどの特性もありますから、よくよく検討してみてください。
またマイレージを貯めている方は、JAL系(ワンワールド)、ANA系 (スターアライアンス)にも注意すると良いと思います。

日本航空 カンタス航空 ジェットスター航空 シンガポール航空 マレーシア航空
中華航空 大韓航空 キャセイ・パシフィック航空  エアアジア航空

私の場合は、1回目・2回目ともども往路だけ購入しました。帰りはその時にどうなるか、まったく予測できなかったからです。1回目はパースin/シドニーout、2回目はブリスベンin/ブリスベンoutでした。

往路は、1回目はHIS経由で予約、2回目は日本航空のHPから直接予約しました。
復路は、1回目は現地のHIS経由で予約、2回目はセブパシフィック航空のHPから直接予約しました。

今ならLCCで渡航することも十分考えられると思いますが、後述する荷物の分量が多い場合が考えられるので、超過料金も併せて考慮して下さい。 特に女の子は、大変な量の荷物になるので、要注意です。

航空会社についての個人的な感想を。。。

●シンガポール航空

サービスが一番良かったです。
シンガポール航空の評判の良さは、どこでも聞く話ですが、これは本当に噂通りです。

●日本航空

オーストラリアに着くまで、機内の雰囲気は日本です。
CAが日本人ばかりだから、そう感じるのだと思います。オーストラリアに到着して、飛行機を降りてからいきなりオーストラリアに来たことを感じます。このギャップはかなり面白いです。

2-3.海外旅行保険の申請

航空券の確保まで無事に済んだら、海外旅行保険の申請をします。

海外傷害保険とは、現地で病気や傷害、または盗難にあった場合に有効です。
保険料とその適用範囲は、支払う値段によってマチマチですが、おおよそ1年間あたり10万円ちょっと、というのが相場です。

保険に加入すれば、簡単な怪我や風邪などでも、病院に行けば無料で治療を受けてもらえ、かつ、無料で薬をもらえます。また大都市の場合、日本人スタッフが常勤しています。

私事ですが、ちょっと体調が優れなかったり、簡単な怪我でも病院に行ってました。無料ですから。
たとえば、風邪を引いたときは、風邪薬と栄養剤をもらっていました。
またあるときは、靴ズレを起こした時も塗り薬、化膿止め、絆創膏をもらっています。
2回目のときは、破傷風の注射もしてもらっています。

友人の場合、バッカパッカーでベッドバグにやられて、背中の皮膚がボロボロになった時、保険のおかげで助かりました。
あるいは語学学校に通っていた時、クラスメートが盲腸になって入院する事態になってしまいました!

これら全ては、保険に加入しているからこそ、無料で治療が受けられたのです!

ただし、私は現地滞在中に盗難にも遭わないし、病気や怪我もしない、という強気な方は保険の契約をせずに過ごす、という荒業もあります。
事実、私が農家で働いているときに、同部屋のドイツ人の女の子は、貯蓄のために保険に加入していませんでした!

さて、実際的にどの保険会社を利用するか。
これは前述した通りマチマチですが、内容と値段はほぼ似通っていますので、あとはお金と適用範囲をよく確認をしてから契約してください。
一般的に有名な保険会社はAIUなどです。日本国内には当該保険会社の代理店が多数ありますので、そちらを参考にしてください。

また良く聞く話ですが、オーストラリアでの海外旅行保険には、虫歯などの歯科が対象に含まれていません。
よって、出国前に歯の治療を出来るだけ済ませておくことを強く勧めます。もし、現地で虫歯などで歯科で治療を受けた場合、歯一本あたり2万円程度と聞いています!

実際、私が現地にいた時に、友人が虫歯に悩まされて泣く泣く高い金を払って治療をせざるをえない人がいました。治療費は上記のようでした。あるいは、虫歯の治療のために一時帰国する人もいたぐらいです。
私は1回目のワーホリが終わったときに歯科に通い、できる限りの治療を施してから2回目のワーホリに旅立ちました。

オーストラリアで生活すると、日本にいるとき以上に甘いものに手を出す機会が増えるので注意が必要です。ほんとTimtamは良き友であり、良き敵でもありました。

2-4.お金の用意

ワーキングホリデーの費用

話は前後してしまいますが、結局、オーストラリアのワーキングホリデーってどのくらいのお金かかるのか?
この質問は、その人の滞在スタイルに依存します。

一般的に、オーストラリアに1年間滞在するととして100万円と言われています。推奨で150万と言われています。
私も100万円程度用意して、現地で50万円程度を稼ぎましたが、1年間でキレイさっぱり消えました。

おおよその目安を提示します。

生活費:72万円 = 12ヶ月 ×  6万円     (居住費を含む)
教育費:30万円 =  3ヶ月 × 10万円     (語学学校に通う場合)
航空券:20万円                     (往復代を含む)
保険料:10万円                     (12か月分)

とまあ、ざっくりとこんな感じになります。
つまり、100万円だと現地で働くことが前提になりますし、150万円でも熱心なアクティビティは難しそうです。努力次第で生活費も抑えることも可能ですので、あくまで目安として捉えて下さい。

ちなみに手持ち現金が30万円程度でスタートした剛の者もいます。
私も2年目では手持ち30万円程度で再スタートしました。さすがに、1年目のノウハウがあるのでまったく問題ありませんでした。
大事なことは、結局、オーストラリアでどういう風に生活したいのか、なのです。

以上の費用に関する情報は2010年ぐらいのものです。
最近のオーストラリアは住宅バブルにより、居住費が上がっています。
後述する住居の確保にも関係しますが、必ず住む地域の相場観を把握して下さい。


金銭の持ち込み方法

さて、現地にどうやってお金を持っていくのか?

これも、様々なサイトで言われていますので、だいたいの目安だけ。
自分の場合は、現金でA$400、T/CでA$6500を用意し、日本の口座で20万円程度残しておきました。

●現金

現金は、当初として現地での立ち上げ時に必要ですが、円から豪ドルの交換レートは後述するT/Cに比べて割高なので、現金の持ち込み量は最低限に抑えておきましょう。

立ち上げといっても具体的に何を使うというと、以下の通りです。
  • 交通費(電車、バス、タクシー代など)
  • 食費、遊興費(日々の食事、観光代など)
  • 居住費(バッカパッカ―、ホテル代など)
私の例として現金をA$400も用意すれば、贅沢をしなければ2週間ぐらいは生活できるハズです。ちなみに、これは2010年頃の値です。

●T/C

T/Cとは、トラベラーズ・チェックの略語です。
これ自体はただの上等の紙なのですが、サインをするとお金に早変わりする優れモノです。
つまり、紙に金額が記載されているので、沢山の紙幣を持つ必要が無いのです。

またT/Cは、現金より交換レートが優れているのも特徴です。

全ての金銭を現金で持ち込むのも一つの手ですが、盗難に遭った場合に取り返しがつきません。
金銭の持込は、できるだけ現金を最小に抑えて、そのほとんどをT/Cにすることを勧めます。

●日本の銀行口座

ある程度のお金を残しておくことを勧めます。
実際に生活をすると、クレジットカード決済をする機会があり(たとえば、携帯電話の支払いや旅券の購入、授業料など)、ここぞという時に使う可能性があります。
クレジットカードの請求は為替レートで決算されるので、小額ならばクレジットカードの方がお得なことがあります。

ちなみに2回目のワーホリのときには、世の中はリーマンショックの余波で豪ドルが50円近く下がってました。そこで私は現地でPCをクレジットカードで購入しました。
日本で買えば6万円近いPCが、オーストラリアではほぼ半額で購入することが出来ました。
また語学学校の授業料の支払が、たまたまクレジットカード払いOKのところだったので、全額クレジットカードで支払ったこともありました。

蛇足ですが、クレジットカードはVISAかMASTERのいずれかを持っていると安心できます。JCBは日本人専用のクレジットカードなので、観光地でしか使えません。


海外で通用する銀行口座について

オーストラリアで日本の銀行口座からお金を引き出せるようにしておくことを念頭に入れて、別の銀行の口座を開設するのも一つの手としてあります。一般的に、この機能に関してはCity Bank新生銀行らが有名です。

何故これらの銀行で口座を開設するのかと言いますと、これらの銀行カードではオーストラリアにいながらにして日本の口座にある円から豪ドルを引き出せます。対応したATMも日本の銀行のそれと比べて多いです。

ただしこの機能は、日本のクレジットカードにも備わっています。
よって、クレジットカードで全て引き出しを済ませてしまう場合には、改めて口座を開設する必要はありません。
そもそも日本円で現地通貨を引き出す行為はほとんどないので、正直なところクレジットで事足ります。

引き出し手数料・引き出し方法は、各銀行・各クレジット会社のサイトを参考にしてください。
これらを参考にして、口座開設の有無を判断すれば良いと思います。

ちなみに各カードの引き出し有無の確認方法としては、
  1. 日本の銀行カード、もしくはクレジットカードに、PLUS(プラス)、Maestro(マエストロ)、あるいはCirrus(シーラス)のマークがあるかを確認してください。
  2. 使用するATMに上記のマークがあるかを確認してください。
  3. カード・ATM各々に共通するマークがあれば、基本的に全世界で現地通貨の引き落としが可能です。

ちなみに、私は新生銀行の口座を開設して渡豪しましたが、オーストラリアで新生銀行の口座から引き出すことはまったく無かったです。なぜなら、
  • 後述する現地での銀行口座からお金を引き出していたから
  • 最初に用意した現地通貨で用立て出来たから
です。
ただし、その後にアジアとアフリカを周遊したときには、新生銀行で現地通貨を引き出すことが度々ありました。よって、沢山の国を周る人には、ある程度の種類のカードを持つことが重要となります。

まとめると、
  • 日本の銀行カードで対応しているATMがオーストラリアには少ないため、世界的に通用する銀行カードを作り、現地通貨を引き出すという方法もある
  • ただし、クレジットカードや日本の銀行カードでも現地通貨を引き出すことは可能である。この場合、引き出し手数料、ATMの場所、あるいは引き出し頻度などを考慮すること

2-5.パッキング

一番苦労するのが、この作業かもしれません。
オーストラリアという異国の地に、1年あるいは2年もの間を滞在するわけですから、何を持っていけばいいのか?!と頭を抱えてしまうのです。
これは本当に何度やっても悩みに尽きないものです。
人によってマチマチなので、ポイントのみをザックリと説明していきます。

大事なことは、滞在スタイルと重量制限。

●滞在スタイル

つまり、どういう風にオーストラリアで過ごしていくのか。これによって、カバンのタイプが変わります。

一般的に使用するカバンは、スーツケースかバックパックの2択になります。
どちらにも向き不向きがあり、用途によって使用するカバンは変わります。

  • スーツケース
移動が比較的不便だが、収納性に優れている、各滞在箇所が長い人向き。
  • バックパック
移動が比較的容易だが、収納が不得手、各滞在箇所が短い人向き。

と言われています。

たとえば、学生のような長期滞在が明らかな人はスーツケース。あちこち回る旅好きな人はバックパック、という感じです。
たとえば、悪路の移動する場合、バックパックの方が移動がスムーズですが、都市部を移動する場合、スーツケースの方が移動がスムーズです。


●重量制限

飛行機に搭乗するときに、持っていける荷物の重さが決まっています。それが重量制限です。
これは本当に大事なことで、空港で泣く泣く荷物の一部を捨てた話をよく聞きます。
この制限がある中では、どこかでエイヤと決めなければいけません。

ボーダーとなる重量は、だいたい20kg~25kgだと言われています(※非LCCのエコノミー)
航空券を確保するときに、重量制限が何kgまでかを確認しましょう。
ちなみに重量制限オーバーした場合には、超過料金を払うか、オーバーした分量を捨てるか、後日、友人や家族に送ってもらうことになります。

よってパッキングをしたあとに、カバンごと体重計の載せて、計量することを勧めます。

本稿と外れますが、パッキング時には出来るだけ圧縮袋や小さいケースを使うと、荷物のまとめがスムーズになります。パッキング手段については、ネットで探してみて下さい。

次のページでは、私の荷物リストを掲載します。

2-6.荷物リスト

荷物リストに関しても、他のページに沢山掲載されているので、そちらも参考して下さい。
大事なことは、ひとつのものができるだけ沢山のことに使えることを考慮してください。


書類関係

・パスポート
・航空券
・保険証
・ビザ申請受理書

・現金とT/Cとクレジットカード


カバン関係

・バックパック
75リットル。最大で95リットルまで可能。

・自転車用のチェーンロック
盗難防止用。バックパッカー宿泊時にバックパックをベッドにくくり付ける。
バックパックごと盗まれた、という話はよくあるので。。。
私はチャンリンコの後輪のみにロックしていたら、30分後に無くっていました@パース

・南京錠
盗難防止用。旅行用の簡単なもの。
私はナンバータイプの物を使用しています。

・デイバッグ
普段のカバン。25リットル程度。
都市間移動時には後ろにバックパック、前にデイバックを背負う。

・タスキがけカバン
クラブなどのお出かけ時。主にデジカメと電子辞書やメモ入れ。


電子機器

電子機器は盗難される可能性があるので、シリアル・ナンバーをメモしておくことを勧めます。

・パソコン
パソコンを持っていくかどうかは個々の判断で。2-7でメリットについて説明あり。
正直、持って行かなくても問題の無い人も沢山いる。
普段からパソコンに触ってない人は持っていく必要は無い。

・外付け用HDD

データのバックアップ用。

・デジカメ

旅の思い出を残す必須アイテム。
特に、防塵防水の能力を持ったコンパクトデジカメはオススメです。

・iPodなどの携帯音楽プレイヤー
通勤・通学時に使用していた。
またファームで働いているときは、仕事中に喋る機会が無いので非常に役立った。

・携帯用スピーカー

2000円程度で手のひらサイズのスピーカーが買える。
ただし、音質に期待はしてはいけない。野外で音楽を聴きたいときに。

・USBメモリ
主にResume(英文履歴書)をネットカフェで印刷するときに使いました。
パソコンを持っている同士の簡単なデータ交換にも使用。外付けHDDでも十分に代用可能。
ギークな人なら、マルチリーダーを持っていくと重宝します。

・変換プラグ
日本のちょっと大きめの電気屋さんで300円程度で購入できます。
日本の電子機器の電圧は、基本的にユニバーサル仕様になっているので変換プラグだけ済む。


・日本とAUSの延長コード
電子機器が多い私には重宝しました。


食品関係

入国審査的に一部がNGですが、持参してしまいました。。。

・ダシ、コンソメ、お茶漬け、携帯用味噌汁
全てマストアイテムだと思っています。
現地でも購入可能。ただし、現地で購入する場合、信じられないぐらい高額

・キャンプ用コーヒードリッパー、フィルター、コーヒー豆
セカンド時に持参したもの。結果として自分的に大ヒット!
毎日、使ってました。


文房具関係

AUSでは文房具を自国で製造しておらず、全て輸入品を取り扱っているため日本より割高。
また、それらは日本製より明らかに劣るので、できるだけ日本滞在時に揃えておきたい。
ただし、ノートなどは日本では見られない素敵な装丁をされているものがあったりする。

・ボールペン(黒・赤・青)、シャーペン、消しゴム、はさみ、ガムテープ
100円ショップでひと揃えできます。

・十徳ナイフ
宿泊先によっては、ナイフが無い場合があり重宝した。

・出会い帳
連絡先の交換やメッセージ用ノート。ワーキングホリデーの思い出です。


勉強・書籍関係

・文法書(日本語)
毎日、読んでました。

・電子辞書
英語だけでなく様々な場面で重宝します。
英語の勉強を始める方には、発音してくれるタイプをお勧めします。

・地球の歩き方
この本が重宝しなかったことが無いことは今までに無い。必携の書。

・ノルウェイの森、海辺のカフカ(英語版)
勉強用という名の魔がさして買ったもの。。。暇な時間に。


被服関係

・下着5日分
パンツ、靴下、半袖Tシャツなど。ユニクロ製。
バックパッカー滞在にお金が無い時は、シャワー時に手洗いで洗濯してました。


・水着
泳ぐ機会が多いので、是非持参したいもの。

・長袖Tシャツ
一枚あるとすごい便利です。

・ジャージ上下
主に部屋着として使用。

・カーディガン
寒いときの一枚。冷房対策にもなるし、荷物の場所も取らないので重宝する。
語学学校や映画館のクーラーが強すぎるので、いつもカバンに忍ばせていました。

・Yシャツ
簡単な一張羅。仕事探しに着用しても言いし、ちょっと良い格好をしたい時に。

・パーカー
冬対策。就寝時に重ね着することもしばしば。ユニクロ製。

・ジーパン
都市間移動や外出用。

・チノパン
汚れてもいいようなパンツ。主にキッチンハンドやファーム時に使用した。ユニクロ製。

・マフラー
冬対策。

・サンダル
普段はサンダルで歩くことが多いので、日本でしっかりした物を用意した方が良い。

・スニーカー
バックパックを背負う場合、ひざや腰の負担を軽減するために、ニューバランスなどを使用することを勧める。
お出かけ用にもう一足持参した。


洗面関係

・メガネ・コンタクト、洗浄液
洗浄液は現地でも買える。
今なら渡豪前にレーシック手術をすることを強く勧める。
これだけで荷物を一気に減らせるし、外のアクティビティーを快適に過ごせます。

・ポケットティッシュ
オーストラリアではあまり見かけない。
日本滞在時にコツコツと貯めました。

・シャンプーとボディーソープ
現地で買うことになるので携帯用で十分です。

・手鏡、ヒゲ抜き、爪きり、綿棒、エチケットブラシ
全て100円ショップで購入。

・フェイスタオル
何かと便利。

・洗濯ネット
大小各々を持参。パッキング時にも重宝する。

・日焼け止め
日本製は水に強いです。
現地でも買えるが、SPF+50以上は日本でしか購入できない。

・携帯用洗剤
無くても基本的に困らないです。
無い場合は、石鹸で手洗いしましょう。

・歯ブラシと歯磨き粉
現地で買うことになるので携帯用で十分です。

・風邪薬と正露丸
海外の薬は基本的に日本人には若干強いので、慣れた薬を持参してました。

2-7.Laptop(ノートパソコン)について

Laptop(ノートパソコン)持参のメリット

Laptopの小型化、いわゆるウルトラブックの登場、さらにiPadを筆頭としたタブレット端末も登場し、これらの携帯がグっと楽になりました。
Laptopの持参は任意項目ではありますが、持参することのメリットを簡単に紹介します。

これら端末で一番大事なことはインターネットが出来ること。
インターネットが出来ない状態のLaptopは、データ保存・編集のストレージとしての役目がありますが、ほぼ無用の長物になりかねないです。タブレットならアプリで色々とあるかもしれませんが、基本的にインターネットと接続できることが、これら端末にとって一番大事なことだと思います。

今までのワーキングホリデー・メーカーは、Laptopを持参してもネット接続の機会に恵まれず、しかもLaptopそれ自体の大きく持ち運びに不便なので、結局、日本に送り返す人が沢山いました。

しかし近年、オーストラリアでも気軽にネットが出来る環境が整いつつあり、また、日本同様にUSBやwifiルーターでのインターネット接続が、比較的お手ごろな価格で出来るようになりました。

ということで、まず最初に簡単に無料でネットが出来るところを紹介します。次に有料でのネット接続について紹介したいと思います。


無料でインターネットが出来る場所

●図書館

図書館内には、無線LANが走っていて、誰でも無料にネットをすることが出来ます。
街の大小に関わらず、無線LANが走っているので、是非、試してみてください。
ただし図書館では、ネットにある程度の制限がかかっているので、それはご承知おきを。
図書館毎に違いますが、一部のサイトが見れなかったり、ダウンロードが出来なかったりします。この制限については、現地の人たちに聞いてみてください。

●語学学校

最近の語学学校には、無線LANが走っているところがあります。
もし、大学付属の語学学校に通うことになっている場合は、ほぼ確実で走っています。
プライベートの語学学校には、無線LANの登録を行う必要なところがあるので、各学校の担当者に聞いてみてください。

●カフェやマックなど

日本でも同様ですが、フリーで無線LANが走っています。


有料でインターネットをする場合

有料でのインターネット接続について紹介します。

近年は接続感度も良好になってきていて、旅であちこち移動する人や長期で住む人には、ルーターからインターネットに接続することは非常に有用です。
実際、ファーム生活をしていた時のルームメイトの韓国人や台湾人は、USBルーターを使用していました。いつでもネットが出来るという状態は、私のようなネットクレイジーな人間には、本当に珠玉のアイテムです。今ならwifiルーターのサービスもあります。

毎月の料金として、だいたいA$30ぐらいから用意されています。
いずれにしても値段はちょっと高めですが、いつでもネットができるという強みは本当にすごいと思います。どこにいても、スカイプで連絡が取れるというのは本当に便利です。

ちなみに接続料というのは、オーストラリアでは接続「量」に依存します。
つまりサイトのブラウジングのみなら安く済むのですが、ダウンロードがメインの使い方をすると、あっという間に契約していた限界量に達してしまい、その場合、通信速度は恐ろしく下がってしまいます。

よって契約する場合には、どういう感じでネットを使うのかをあらかじめ想定しておいてください。
おそらくどのくらいの量を使用するかは、始めのうちは分からないと思いますので、ネットで探すなり、店員さんと相談するなりにして目安を探してみて下さい。

詳しくは、OPTUSのHPを参考にしてください。

ちなみに私は、無線LANが走っているシェアフラットで長期滞在できたので、USB接続をする必要が無かったのです。

インターネットが出来ない環境の人は、このシステムは本当に重宝するものだと私は思います。
是非、一考に値するものだと思って間違いないです。

ただしインターネットに興味が無い人は、いままでどおりパソコンそれ自体が大きな荷物になるので、持参しないのもアリです。

2-8.YHAカードと国際学生証の取得

YHA会員カードの取得

YHAとは、Youth Hostels Associationの略語(以下、YHAと略)であり、または、全世界にあるYHAホステルのことを指す。
何故、YHAカードの取得を勧めるのかというと、全豪にあるYHAホステル、あるいは会員カードが有効なバックパッカーズ、の宿泊料金が割引されるからです。
これだけでは、あまり有用ではないと思うかもしれませんが、さらに、あまり知られていないことですが、全豪に張り巡らされている長距離列車、長距離バスにもYHA割引があります。

このYHAカードを作ることによって、各街にあるYHAホステル、および、それに付随する移動手段に割引が適用されるのです。ツアーやお土産にも場合によっては、YHA割引があります。ここまで聞いて、作らない手はありません。

YHA会員カードは、日本にあるYHA協会や、YHAホステルで申請が可能です。
料金も2500円程度です(2012年6月現在)。カードの有効期限は1年間です。別途料金を支払えば、延長することも可能です。
ちなみに、オーストラリアでも同様にカードを作ることは出来ます。

1年目の時に、私もYHAカードを作成しましたが、実際には、長距離列車を使用する以外に、このカードを使用する機会はありませんでしたが、それでも元は取ってました。
2年目の時は、旅をすることが多く、そのために何度もYHAカードを使用して、会員カード作成に払ったお金以上の割引を得ることができ、非常に有用である、と痛感した次第です。

補足として、一般にYHAホステルは、バックパッカーズホステルに比べて割高です。
その分、施設としてグレードも良いし、キッチンも非常に綺麗です。もちろん、ほとんどのYHAが全室にエアコンがあって非常に快適です。

ただし、実際に旅をしていくとお金の問題で、YHAホステルに泊まらず、バックパッカーズホステルに泊まるパターンが、私や友人の場合には多いです。
それでもYHAカードは、前述のバスや列車に対しても割引があり、カードの申請料以上のお金を節約できると思います。

日本のYHAホステルのURL

オーストラリアのYHAホステルのURL


国際学生証の取得

私がワーキングホリデーしている間、沢山の大学生のワーキングホリデー・メーカーの方に出会ってきました。
ただし、その中で国際学生証を持参せずに、渡豪している方を何人か拝見したので、ここで改めて、その必要性について説明したいと思います。

国際学生証は、全ての移動手段、宿泊施設、ツアー、映画などなどが現地の学生と同様に学生割引が適用されるのです。移動に関する料金は、おおむね一般料金の半額になります。

この時点で作らない手はありません。
それでも、これを取得するのを忘れてきた大学生の方たちを私は何人も見てきました。

学校を休学してまで、オーストラリアに来る学生のみなさん、是非とも作っておきましょう。必須だと言っても良いでしょう。

作り方に関しては、ここのURLを参考にしてください。

2-9.その他の準備

その他の準備として、考えられることを列記しておきます。

■歯の治療

海外旅行保険の申請でも言及していますが、虫歯については「渡豪前に日本で全て治療すること」を強くお勧めします。
理由は以下の通りです。
  • 海外旅行保険では虫歯は保険対象外のため
  • オーストラリアでの治療代は虫歯1本につき、およそ2万円と高額なため

■レーシック手術

パッキング荷物リストでも言及していますが、「渡豪前に施術すること」を勧めます。
理由は以下の通りです。
  • コンタクト・メガネセット一式分の荷物を減らせるため
  • コンタクト・メガネセットを紛失、損壊した場合のリスクを減らすことができるため


実際、私はオーストラリアでコンタクトを紛失してしまい、数カ月間はメガネで生活することになりました。私は重度の近視・乱視だったので、もし次にメガネを失くしてしまったら、途方に暮れていたでしょう。

レーシック手術は、以前と比べたら非常に安くなりました。
またこの手術は日本の保険の対象になります。

私は、都内の某有名病院で施術しました。
手術費用は18万円ほど掛かりましたが、友人紹介で1万円割引、保険適用で7万円割引で、総計で10万円ほどで済みました。

荷物が減らせて、紛失したリスクも抑えれる、視力も回復できる。
是非ともお勧めしたいです。


■脱毛処理

オーストラリアでは薄着になる機会、水着で動く機会が非常に多いです。
定期的に道具で脱毛処理をするのではなく、永久脱毛を事前にしておくことをお勧めします。
このパートは主に女性だと思いますので、詳細についてはネットで探してみて下さい。


■薬の確保

ワーキングホリデーの医療経験に該当しない方でも、常備薬を使用している方はいると思います。
その例として、喘息の薬、低容量ピルなどが挙げられます。
こちらについては、医者と相談して英文の書類を用意して、オーストラリアの病院で処方してもらうようにしましょう。


■英語の勉強

いまさらですが、英語が喋れない人はオーストラリアに着く直前まで勉強して下さい。
概して、オーストラリアでの学校生活や仕事環境で英語力は伸びて行きますが、1日でも早く英語は喋れたことに越したことはありません。
英語の勉強法については、ネットで探してみて下さい。

私は、中学生英語レベルの文法をやり直しましたが、それでもオーストラリアに着いた当初は英語はまったく通じなくて本当に苦労しました。
そもそも相手が、何を言っているのかがまったく分からなかったので、文法の勉強よりも耳を鍛えることが重要だと感じました。よって個人的には、沢山の映画やTVドラマを見て、単語やフレーズに慣れることを文法の勉強以上にウェイトを取った方が良いです。

3-1.住居の確保

到着当初(ホステル探し)

エージェントを通さずにフラっと来た場合には、まずはバックパッカーやユースホステル(以下、YHA)に泊まることになります。

出国前に宿の予約をしたい場合は、HPで予約可能です。
また、YHAに泊まることが前提の方は、出国前にYHA会員カードを作ることを勧めます。YHAカードの有用性は多岐に渡ります。詳細はYHAカードと国際学生証の取得を参照のこと。

バックパッカーやYHAはだいたい、どの地域にもありますが部屋のグレードや値段は様々です。
予約をする場合には、以下を参考にして下さい。
私の場合は、事前に宿の予約はしませんでしたが、代わりに現地の日本語版の地図を予め用意しておいたので、その地図を頼りに実際に行ってみて、その場で問い合わせる形をとりました。

いずれにしても、オーストラリア到着当初は、駅前などにあるバックパッカーやYHAを拠点に、携帯電話の確保、銀行口座の開設とルームシェア探しを流れになると思います。


シェア探し

ある程度ひと段落ついたら、本格的にルームシェアを探すことになります。
ルームシェアでの生活も、ワーキングホリデーならではの楽しみです。
あるいはホームステイというのもありますが、ここでは割愛します。

さて、どこに住むかは非常に重要です!

オーストラリアは、日本と違って安全な地域と、そうでない地域の差がハッキリしています。
したがって、これから自分が住もうとしている場所が、安全な地域なのかどうかを確認しておいてください。
そのような情報に関しては、後述する日本人エージェントなどから聞くと良いでしょう。

シェアを探す場合は、ほとんどの場合は、現地の情報掲示板か新聞から得ていきます。
下見に行く際は、女の子の場合は、一人で行くことは防犯上お勧めはしません。
できるだけ、二人で行くことを勧めます。

掲示板の中には、トラブルが多いオーナーが含まれていることは良く聞く話です。
エージェントなどから、そのようなNGなオーナーの家に住むことになっていないか、を確認しましょう。

たとえば、独身のオーストラリア人男性が日本人の女の子を囲うようにシェアさせて、風呂場で覗きをしちゃったりとか。あるいは、常習的に冷蔵庫の飲食物が勝手に手をつけられたりとか、などです。WWOOFでも女性に対するセクハラなどのトラブルがあるので、同様に気をつけてください。

また下見時に、何を知っていて、何を知らないのかを自分の中で把握し、オーナーに確認をしておいてください。トラブルを回避するのに有効です。

主に確認する項目を列記します。
  • 週当たりの家賃
  • 保証金となるボンド
  • 居住期間
  • 部屋の間取り
  • 同居人の人数、国籍、性別
  • 光熱費(家賃に含まれているのか)
  • インターネット環境(家賃に含まれているのか)
  • 最寄り駅から家までの距離
  • 共益費となる項目(トイレットペーパーなど)
  • 冷蔵庫の割り当てスペース
  • 水回り(キッチン、トイレとシャワー)
などなどです。

入居の時には、だいたいどこの家も保証金としてボンドを支払う必要になります。無いところもあります。
このボンドは、家のグレードにもよりますが、だいたい家賃の2週間~4週間ぐらいが相場です。

私の場合は、3件ほど内覧をしてから判断してました。
判断の仕方としては、最初の1件目をまず基準にして、2件目、3件目と見終わってから、良い・普通・悪い、と振り分けて、そこから最終的に決めていました。

3-2.日本人エージェント

オーストラリアに着いて右も左も分からず、しかも英語が喋れない、ときたら正直お手上げです。
ちなみに、私はまさにそれでしたw

ということで、そんな人たちのために現地には、ほとんどの大きな街に日本人エージェントなる人たちがいます。

エージェントとは一つの職業です。

たとえば、語学学校を代表する各種学校の斡旋している留学エージェント、現地ツアーの斡旋をしているツアーエージェントなど、という感じになります。

このエージェントがいる場所には、様々な情報掲示板があるので参考にしてください。彼らは、オーストラリアという国で長い間生活をしている、いわば先輩的な方々なので、現地の情報について一番知識を持っているハズです。

ですから、生活を始める前後から彼らと仲良くなることは、今後の生活を考える上で非常に有益です。
ただし、仲良くなれないタイプの人もいるので、それはそれで仕方がありません。。。

極端な話、職業がエージェントに限らず、ローカルの日本人がいれば出来るだけ仲良くしておいたほうが良いです。たとえば、家のオーナーが日本人とか、日本食レストランのオーナーが日本人だったりとか。

ワーキングホリデーでの生活は、日本にいるときより人とのつながりがとても大事になります。
非常に胡散臭い言葉なのであまり好きではないのですが、如何に多くの人脈を持っているかでオーストラリアの生活が決まることが多いのです。

よって、生活の立ち上げ当初はエージェントと関わる機会が多いですが、生活に慣れてきたら出来るだけ多くの人脈を広げるようにしましょう。後述する仕事探しResumeの代理人、ラウンド、生涯の友を得るためには、数多くの出会いが必要なのです。

3-3.携帯電話の契約

携帯電話について

オーストラリアでの連絡先を確保します。

日本にいるであろう親御さん、友人知人らと連絡もできるし、何より今後の生活に必要かつ、重要な連絡手段です。

ともかく携帯電話は、ワーキングホリデー・メーカーにとって必須アイテムだと思います。

日本人エージェントは、日系の携帯電話の加入を勧めますが、ワーホリも中盤にさしかかるとみなさんOptus、Telstraなどのプリペイド携帯電話に移行する人も多いです。

以上は、ちょっと前の話になっているかもしれません。
今はスマートフォンがオーストラリアでもメインになっているので、現在のワーキングホリデー・メーカーはiPhoneやAndroidをバリバリ使っているかもしれません。

本稿では、日系の携帯電話と在豪のプリペイド携帯電話のメリット・デメリットについて、私の経験的に基づいた観点で紹介したいと思います。しかしながら、この内容自体がもう古くて、今では通用しないかもしれないことを予め付記しておきます。
また、同様に在豪の非プリペイド携帯電話についても割愛します。なぜなら、携帯電話本体の購入代金が高いためです。一般に本体の代金は安くても、A200$~です。


日系の携帯電話

料金の支払い方法は、日本のシステムとまったく同じで毎月、決められた日に銀行口座かクレジット会社経由で支払うことになります。同じ電話会社同士だと、ある時間になると無料通話があったり便利です。
機種やグレードにもよりますが、日本語対応です。また、窓口対応も日本人です。
ただし、お金にあまり余裕の無いワーキングホリデー・メーカーには、この料金後支払いシステムでは、結構困る場合があるのです。

そうなんです。
使い終わってから支払うことによって、月によっては高い請求書を突きつけられる場合が結構あるからです。日本では通信料の心配はそこまでしなくても良かったのですが、限られたお金の中でやりくりしていくオーストラリアの生活では、電話は便利であるがゆえに、常にその費用は死活問題でもあります。

メリットとしては、
  • 手続きは日本語
  • クレジットカード払いができる
  • 表示は日本語対応(機種による)


デメリットとしては、

  • 後払いであるゆえ、利用料金が高くなる場合がある

以上が、日系の携帯電話のメリット・デメリットです。
次の項では、在豪のプリペイド携帯電話について紹介します。

また、以下にオーストラリアでも有名な日系携帯電話会社を列挙します。
参考にどうぞ。

NITTEL NAVItel


在豪のプリペイド携帯電話

お金に余裕が無い、携帯電話はめったに使わないなどの理由でプリペイド携帯電話にする方がいますので、それについて簡単に紹介します。

プリペイド携帯電話の優れている点は、明瞭会計の一言に尽きます。

つまり、自分で通話料のクーポンを自分の料金形態に合わせて購入して、それが尽きるまで使う、ということができるからです。

これを不便と見るか便利と見るかは、その人の状況次第なのですが、少なくともお金に余裕が無く、比較的時間に余裕があるワーキングホリデー・メーカーには、非常に便利な料金形態だと思います。

ただし、このプリペイド携帯電話は、在豪の携帯電話会社を使う、つまり全編英語です。
それでも、契約からチャージまで、自分で出来るようになるのは比較的難しくは無いです。

メリットとしては、
  • 事前に必要な通信料のみ購入できるため、お金をコントロールできる


デメリットとしては、
  • 手続きは英語
  • 表示は英語
  • プリペイド登録なども英語

以下に、有名なプリペイド携帯電話を扱っている会社を列記します。
参考にどうぞ。

Optus Telstra


日本の携帯電話

たまに日本の携帯電話を契約した状態で現地に持ち込む方もいますが、月々の料金が膨大な金額になります。在豪中にトータルでどのくらいの金額になるのかを、出国前によく検討して下さい。
もし、日本で今まで生活していたパターンで考えているのなら、お金は本当にあっという間になくなります。

お金に余裕がある方だとしても、日本の携帯電話を契約した状態での持ち込みは、あまりお勧めしません。できれば、一時的に契約をストップする、あるいはSIMカードの交換などで対応できないかを検討する必要があります。

3-4.銀行口座の開設

口座の開設

できるだけ早めに銀行口座を開設し、現金やT/Cは入金しておきましょう。盗難防止にも有効です。

また、仕事始めると給与の振込みは、銀行口座になることもあるし、海外送金をする場合にも銀行口座を持っていると話はスムーズになります。

どの銀行が良いか?などは、日本の銀行がそうであるように明らかな優劣は、私の経験的には聞いたことがありません。
オーストラリアで有名な銀行は、以下の通りです。

銀行口座開設には、身分証明としてパスポートが必要ですので、お忘れなく。
また、口座の開設自体はその日のうちに出来ますが、銀行カードの発行は1週間ほど待つ必要があります。もちろん、発行を待っている間も現金の引き落としは可能です。

ちなみに、ANZに関しては日本に支店があり、出国前に口座を開設することが出来ます。
その場合、かなり高額な口座開設の手数料が発生しますので、予めANZの日本支店に問い合わせて、サービスとその値段が妥当かどうかを検討することを勧めます。

当然、オーストラリアで口座を開設するときには、日本で口座を作るの同様に費用は一切掛かりません。

私の場合は、オーストラリアに着いてからANZ銀行の口座を開設しました。


Internet Bankingによる入出金明細の確認

オーストラリアには、いわゆる日本の銀行に見られるような通帳なるものが存在しません。

ということで、一般に入出金明細を見たい場合には、おおよそ3ヶ月に1回程度、銀行から郵送されてくる入出金明細履歴を見ない限り、その内容を確認することは出来ません。
あるいは、銀行窓口に出向いて、入出金明細履歴を発行して欲しい旨を伝えれば、すぐにプリントアウトしてくれます。

ただし両方ともバックパッカーをしている、あるいは定住した生活をしている状態でさえ、少々不便に感じると思うのです。
(我ながら、ちょっと胡散臭い言い回しですが)そんなあなたに朗報です。
オーストラリアでは、日本同様にInternetBankingのシステムがあって、窓口でその旨を伝えれば、その日からネットで入出金明細履歴を見ることが出来るのです。

これは本当に便利なので是非ご活用ください。もちろん、どの銀行でもこのサービスはやっています。
私の場合、ファームの掛け持ち状態が長く続いていまして、どのファームからの入金が無いのかがすぐに分かるので非常に便利でした。

InternerBanking開設には、口座開設同様にパスポートなど身分を証明できるものが必要です。

3-5.学校探し

もし、出国前に語学学校を決めてしまおうと思っているのならば、ちょっと待ってください。

まあ、この文面はどこでも見られる常套句ですが、、、これは経験的に事実だと思っています。

学校に通ってみて、ちょっと・・・ここは・・・、という話は聞きます。それを回避するために、是非オーストラリアに着いてから、学校を見学してから決めることを勧めます。

オーストラリアの留学エージェントでは、学校見学や体験授業を無料で紹介してくれます。その中から選んだ方が、日本にいてインターネットやカタログだけから選ぶのとは訳が違います。

体験授業や無料見学を通して学校を3~5つほど見れば、だいたいの校風やクセ、好みがなんとなく分かると思います。もし、体験授業や無料見学中に同じワーキングホリデー・メーカーや、留学生と話す機会があったら、良いところや悪いところを聞いてみるのも一つの手としてあります。

私の場合、パースとケアンズの語学学校を決めるときには、見学や体験を通して、実際に生徒さんと話をしながら学校を決めました。先生やレセプションたちが言うことは、だいたいの場合、誇張したセールストークがほとんどなので。

何度も言いますが、学校は無料体験や見学をしてから決めることを勧めます。

3-6.証明シールの貼付

オーストラリアでの生活が落ち着いたら移民局に行き、パスポートにワーキングホリデー・ビザの証明シールをもらいます。

この証明シールに記載されているVISAナンバーは、今後、現地で仕事する場合、雇用主に提出を求められる場合がありますので取得する必要があります。

ただし、私の経験ですと、このVISAナンバーを提出したことは、色々な仕事をしましたが過去2年間2度しか無かったです。

それほど頻度が高いものではありませんが、まれに必要になる場合があるので、不測の事態に備えて証明シールの取得を勧めます。

4-1.TaxFileNumberの申請

TaxFileNumber(以下、TFN)とは、納税に関する利用者識別番号、と言えばいいのでしょうか。
TFN自体は9桁の番号の羅列です。

オーストラリアで仕事をするのならば、事前にTFNを取得しておくことを勧めます。

仕事探し中には、必ずインタビューでTFN所持の有無を聞かれます。もしTFNを持っていなければ、雇用主からTFNを取得するように言われます。

よって、TFNを持っていない人は雇ってもらえません。TFN無しで雇用が可能な会社があれば、きっと裏でゴニョゴニョ、、、とやっているハズです。 そんなところで働くのは法律的に危険ですので、お勧めしません。

ちなみに、オーストラリアで就業するワーキングホリデー・メーカーの場合、給与に対する税金の割合は29.9%です。
非常に高いです。。。

TFNの申請はインターネットから行います。申請から2週間程度で受理されたの郵送物が、申請時に記入した住所に届くハズです。その郵送物にTFNが記載されています。
この申請ももちろん全編英語です。頑張ってください。

以下がTFNのエントリー先です。

TFN Enrty Page

私の場合は、語学学校の卒業1ヶ月ぐらい前に申請しました。卒業前にはTFNを所持し、仕事探しを開始していました。

4-2.Resumeの作成

Resumeとは英文履歴書のことです。

日本でも仕事に就こうと思ったら、履歴書が必要なこととまったく一緒です。
ただし日本の場合、履歴書のフォーマットが決まっていますが、英文履歴書の場合はフリーフォーマット、つまり、応募する人間に一存されるわけです。

とは言っても、だいたい記述することは似たり寄ったりですが、記述すべき項目を列記します。

  • 氏名、連絡先、国籍、性別、年齢、ビザの有効期限
  • 志望動機
  • 学歴、職歴
  • 資格、趣味
  • 身元保証人

ほぼ日本の履歴書と同じです。
単にフリーフォーマットになっているだけで、項目には有意差はありません。

ただし身元保証人だけは、日本では18歳未満の人間に対してだけ必要ですが、こちらでは全ての年齢に対しても必要になります。ちなみに、身元保証人は2人必要だといわれています。
こう書くと不安に思うかもしれませんが、シェアオーナーや学校の先生、ローカルの人間が進んで、身元保証人になってくれるので安心してください。

では、実際に作っていきましょう。

Resumeは確かにフリーフォーマットと言っていますが、実際には誰かのResumeのフォーマットをお借りして、項目だけを書き換えて終了です。ちなみに自分の場合も友人のフォーマットを頂いて、そのままメモ帳で作成して応募しました。
また、人によってはWordなどの文書作成ソフトを使って、それはそれはキレイなResumeを作成している方もいます。ネットで探せば、それこそ沢山あります。やはり、何事も印象が大事ですから。

以下に、自分が使っていたResumeのサンプルです。
きっと現地の留学エージェントらが、もっと素敵なサンプルをもっていると思いますので、あくまで参考程度にして下さい。


Sample No.1

Personal Details
Name : xxxx xxxx
Address : xxxx xxxx xxxx xxxx
Phone : xxxx xxx xxx
E-mail : xxxxx@xxxx
Date of Birth : xx xxx xxxx
Sex : Male
Nationality : Japanese
Visa : Working holiday visa(expiry : xx xxx xxxx)

Objective
I am Japanese and I am studying English.
I am looking for work in here.
I am a freindly person.
I enjoy talking with colleagues and customers.
I am energetic and hardworking.

Education
1998-2002 : xxxxxx xxxxxxx University,Kyoto,Japan
Degree of economics

2006 : xxxx Language College,Perth,Australia
English Language Pre Intermeidate

Professional Experience
2006 : xxxxx xxxxxx JapaneseRestaurant,Perth,Australia
Kitchen hand,Cook

2002-2005 : xxxxxx IT Company Co., Ltd.,Tokyo,Japan
Program for Visual Basic and C-Language

Skills
IT : Internet
Languages : Japanese mother tongue
English Pre intermeidate level
Degree : Degree of economics
Others : International Driving License

Interest
Travel,Singing Karaoke,Photography,etc

Referees
Name : Mr xxxx xxxx
Company : xxxx xxxx xxxx
Phone : xx xxxx xxxx

Name : Ms xxxx xxxx
Company : xxxx Language College
Phone : xxxx xxx xxx

4-3.仕事探し

仕事探し

オーストラリアで仕事を探すことは非常に大変です。そんな中、英語もソコソコしか喋れないアジア人を引き受けてくれる所はなかなか無いものです。ですから、語学レベルの高さやその人のキャラクターによって、ほぼ決まると思っても差し支えは無いと思います。

たとえば語学レベルについて、もしあなたがボスだったら、日本が流暢に喋れる人間と、そうでない人間だけで判断するのなら、どちらの人間を採用するのでしょうか。答えは明白すぎます。

たとえばキャラクターですが、日本の学校や会社で人気者だったような明るい性格の人間は、日本を出ても人気者であり続けるわけです。そのような人は、比較的どんな仕事にも就けます。

あるいは専門的な職業の方ならば、語学のハードルはかなり低くなります。たとえば、美容師さんなどです。ただ、これら専門的な技能を持っている人はまれです。

さて、仕事の情報は、主に掲示板、日系情報誌、新聞と紹介で手に入れます。
以下、各情報源について説明します。

●掲示板と日系情報誌

主な雇い主は、日本人ワーキングホリデーを雇っている実績があるので、雇われる側としても安心です。給料には期待できない場合が多いです。

●新聞

ローカルの人間を相手にしていることが多いですが、ワーキングホリデーにも門戸が開かれているハズです。アタックしてみてください。当然、ある程度の英語能力は求められます。

●紹介

例えば、ある友人が仕事を辞めるので、代わりに入ってもらえないか?なんていうのが一般的です。あるいは、シェアオーナーなどから紹介されることもあります。

最後に、派遣エージェントが紹介してくれるパターンもあります。これは比較的レアなケースです。もし仕事を紹介されたとしても、ほとんどファーマーです。しかしながら、そのようなエージェントがある場合には、とりあえず、登録しておくのも一つの手です。

次にオーストラリアで出来る仕事を、自分が知っている限り列記していきます。
  • ウェイター・ウェイトレス、シェフ、キッチン・ハンド
  • 観光ガイド、ダイビング・ガイド
  • 留学・旅行エージェント
  • ベビー・シッター
  • おみやげ屋の売り子
  • 洗車
  • ハウス・キーピング
  • 工場労働者、ファームなど
ざっと、こんな感じです。もっと沢山あるハズです。

特に、キッチンハンド、ハウス・キーピング、工場とファームは特に英語が喋れなくても比較的容易に出来る仕事です。
体力的に厳しい仕事ばかりですが、頑張っていきましょう。

ともかく、最初はResume(英文履歴書)を作って配りまくりましょう。語学レベル・職歴も大事ですが、熱意が一番大事です。気合いです。

採用前に簡単なインタビューがある場合があります。日本とまったく同じです。現地の人がオーナーの場合、英語力をチェックされていることもあるので、しっかりとインタビューの対策をしておいてください。
インタビューにおいて英会話が成立しない場合は、それだけで不採用を意味します。

仕事探しはともかく大変です。
時期にもよりますが、当時、私よりも英語が堪能な方でもResumeを100枚近く配って、やっとゲットした人もいますし、Resumeを2~3枚だけ配って素晴らしい仕事に就けた方もいます。運や出会いがとても重要です。あきらめずに頑張ってください。


給与

オーストラリアの給与は週払いがほとんどです。
支払方法は、銀行振込か現金手渡し、のいずれかです。
どちらの方法でも必ずPaySlip(給与明細)を併せて渡してくれます。

もし給料日にPaySlip(給与明細)をもらえなかった場合は、雇用主に問い合わせてください。問い合わせてもPaySlipがもらえない場合は、残念ながらその会社から確定申告(Tax Return)に必要なPAYG Group Certificate(源泉徴収票)を発行してもらうことは難しいかもしれません。

そのような会社は、オーストラリア政府、あるいはワーキングホリデー・メーカーに対して、不正な取り扱いをしている可能性が非常に強いです。悲しいことに、そうしないと会社の経営をやっていけない場合が多いです。このような会社は、だいたい給与の時間給がA$10以下の会社でよくあることです。

仕事を探すときに、PaySlipとPAYG Group Certificateが発行しているのかを確認することも、大事なことかもしれません。ローカルの会社なら、こういうことは無いのですが、残念ながら、アジア人経営者(もちろん、日本人を含む)の会社ではこの状況が普通です。

後述するTax Returnの申請では、PAYG Group Certificateが必要です。確かに、PaySlipだけでもTax Returnの申請は可能という話は聞いていますが、確実なことは分かりません。このことも心に留めておいてください。

税理士の中には、申請者の雇用主と戦ってPAYG Group Certificateをもぎ取った話も聞いたことがあります。このことからもTax Return申請の季節になる前に、素晴らしい税理士を発掘することも大事なことかもしれません。

4-5.TaxReturnの申請

TaxReturnとは、日本で言うところの確定申告にあたります。

日本の確定申告の場合、会計年度が4月1日から翌年3月末ですが、オーストラリアの場合は、7月1日から翌年6月末日です。

TaxReturnの申請を行う場合、日本同様、源泉徴収票にあたるPAYG Group Certificateが必要です。このCertificateは、雇用主が7月1日以降、雇用者の指定した住所に郵送で送られるハズです(一般的に自宅の住所)。

あるいは、PaySlipと呼ばれる給与明細でも申請は可能らしい、、、です。よって、仕事をしている人は必ずPaySlipをホールドしておいてください。

また、Superannuation(オーストラリアの年金)を払っている場合には、同様にSuperのCertificateが必要なハズです(Superに関しては私の知識不足より本項では割愛)。
最後に、口座情報としてBSB番号、Account番号と身元保証ができるパスポートも必要です。

自分でTaxReturnをする場合には、TaxOfficeかキオスクなどでTaxPackと言われてる申請用紙が配布されているので、自分で必要事項を記入して申請します。あるいは、インターネットでも申請は出来ます。
ただし、日本の確定申告が難しいように、自前で申請するのはかなり大変な作業です。。。

もうひとつの申請方法としては、会計士の方にお願いするパターンです。
申請費用として、A$100前後、もしくはそれ以上かかります。少なくともA$200以下でやってくれます。
大きな街には、必ず日本人会計士の方がいますので安心です。

TaxReturnの申請をするときに一番大事なことは、自分が、Resident(居住者扱い)であるか、Non-Resident(非居住者扱い)かです。

基本的にワーキングホリデー・メーカーは、非居住者扱いです。
ただし、一箇所の街に188日以上住んでいることを証明できるものがあれば、居住者扱い、となります。

この差は、TaxReturnで戻ってくる金額に大きな差が出るの非常に注意してください。
一般的に非居住者扱いの場合、TaxReturnを申請をしてもお金はほとんどもらってこないばかりか、逆に追加で税金を支払わないといけないことがほとんどです。
逆に、居住者扱いで申請できた場合には、どんなに小額でも申請した金額のそのほとんどが戻ってきます。

では、居住者扱いであることを証明するものとは、さきほど言及した、PAYG Group Certificate、です。
このCertificateは、7月1日から翌6月末日までその会社にいた(つまり、その街に住んでいた)、ことになっています。
あるいは、滞在記録を証明できるものではあれば何でも良いです。例えば、航空券、学校の契約書、滞在先の領収書などです。

ちなみに私の場合、1回目のTaxReturnの申請は、TaxOfficeや友達に助けてもらいながら自前でやりました。2回目は、Certificateの数が多く自分では処理しきれず、日本人会計士の方にお願いしました。当時の申請費用は、約A$90でやってくれた思います。

いずれにしても、TaxReturnの申請は大変な労力がかかります。
頑張ってください。

4-4.ファームジョブ

ファームジョブについて

オーストラリアでは2006年7月の移民局より、農家で3ヶ月以上その仕事に従事した者に、もう1年ワーキングホリデー・ビザ(以下、セカンドと略)として滞在できる、という仰天の発表がありました。
2007年には、林業と漁業が追加され、2008年には、鉱業、建築業も追加されました。

ということで、せっかくなのでセカンドの要件を満たして、もう1年オーストラリアに滞在してみませんか。
ファームの仕事は体力的に非常にキツイです。ただキツイ分、お給料はCityJobと比較して良い場合が多いです。

ファームの仕事をする理由は、人それぞれです。
セカンドの要件が欲しい人、お金が欲しい人、ステイメイトやローカルの人たちと仲良くなりたい人、英語の勉強をしたい人、純粋に農家の仕事に興味がある人、などなど

さて、幸か不幸か私は2年間のワーキングホリデー生活で、およそ7ヵ月半もファームジョブに従事していました。
1年目は本当に毎日が大変で憂鬱な日々でしたが、2年目は苦しいこともありましたが、心からファーム生活を楽しめました。

ということで、簡単にファームの仕事がどんなもんなのかを紹介してみようと思います。ただし、この情報は私個人の経験(主にBundaberg、あるいは広義でQueensLand州)に基づいています。予め、ご承知おきを。


ファームジョブの種類

さて、ファームの仕事ってどんなのがあるのか?
簡単に言うと、ピッキング(収穫作業)、パッキング(梱包作業)が中心です。

そのほかにも、PullPlastic(ビニール剥がし)、PullStick(添木の回収)、Wiring(金網の装着、あるいは、剥がし)、Vining(蔦の整理)、Weeding(雑草取り)、Planting(苗植え)、Sorting(仕分け)なんていうのもありますが、ここでは割愛します。

次に、実際にピッキング・パッキングしている作物を紹介します。
自分が携わったのは、プチトマト、トマト、ナス、ピーマン、かぼちゃ、スイカ、ズッキーニ、スコッシュ、さつまいも、など。
友人たちが携わってものには、レモン、マンゴー、メロン、イチゴ、グレープ、アップル、オレンジ、バナナなどです。
他に聞いたことがある中では、豆、パイナップルなど。

ちなみに、この中でピッキング作業としてツライと言われているのが、マンゴー、スイカ、メロン、かぼちゃ、ナス、ズッキーニなど。逆に楽だと言われているのが、プチトマト、トマト、レモン、アップルなどです。


給料と就業方法

次に、給料についてです。

ファームの給料は、時間給制(Hourly)か歩合制(Contract)の二つのみです。
ピッキングのいくつかの仕事は、歩合の場合があります。

主に歩合のピッキングとしては、プチトマト、トマト、ズッキーニ、さつまいも、レモン、イチゴ、アップル、オレンジ、豆などです。
その他の作物やパッキングは、時間給の場合が多いです。


さて、じゃ、どのくらい稼げるのか。。。

これは、各作物のシーズン(ピークかどうか)、その人のスキルや体力に依存します。

時間給の場合、1日6~12時間、週40時間で収まる場合もあれば、大幅に超える場合もあります。時間給は、おおむね税金を引いた後でもA$15ぐらいです。ということで、だいたい週40時間働けるとして、週A$600程度でしょうか。

歩合の場合、極めてシーズンと個人のスキルや体力に依存します。
稼げる人は6時間でA$200稼いだ人もいますが、同時間でA$50という人もいます。体が出来上がっている人には、歩合の仕事はお金を稼ぐには、非常に有効ですが、そうでない場合は、時間給から始めることを勧めます。

いずれにしても、どんなに運動が得意な人でも最初の1週間は、勝手が分からないこともあって体力的にかなり大変ですが、そのうちに体も慣れてきます。

次に、どうやったらファームで働けるのか、について。

一番、手っ取り早いパターンは、バックパッカーの中にはワークホステルの形態を持っている宿泊地があるので、そこに滞在しながら仕事を紹介してもらいます。
良い仕事をもらえるかは宿主やシーズン次第ですが、何らかの仕事は確実に紹介してもらえるハズです。。。
宿泊費は、通常のバックパッカーに比べて割高です。

もうひとつは、日本で言う職業安定所ようなところが各街にあるので、そこに登録をして仕事を紹介してもらうパターンがあります。
ただし、ほとんどの場合、自家用車が持っていることが前提のことが多いです。よって車持ちか、そのような友人らと行動することになります。

宿泊施設も自前で用意しないといけないのですが、その分、前述したワークホステルより全てが安く済ますことが出来て、総じて、お金を貯めることに特化したスタイルだと思います。


ファームでの生活パターン

次に、一日の流れを紹介します。

いずれの仕事も毎朝早く(朝4時から6時)に起きて職場に行き、9時頃と12時頃に休憩が各々にあり、夕方前(午後2時から5時)に終わることがほとんどでした。

ただし、倉庫で仕分けと包装の仕事をしている人たちは、出勤時間はピッキング作業員よりは遅めに出ることもありましたが、ピーク時には、まさに朝から晩まで働き詰めなんてこともありました。
いずれにしても、それから晩御飯を作って食べて、明日の支度をしたら、午後9時から11時の間には就寝します。

ピークで無い限りは、週末は休みなることが多く、そのときばかりはみんなでBBQに繰り出したり、パブで酒を飲みながらバカ騒ぎしてからクラブで行く、という感じでした。ファーマーと仲良くなって、よくお酒をおごってもらうこともありました。また、近くにビーチがあったので、バスを出してもらって泳ぎに行く人もいました。

私の場合は、1年目は、夕方前に仕事が終わって、スナックとコーラを飢えで凌いだら、気がついたら7時ぐらいまで寝てしまい、そこから、急いで晩飯を作って食べて、明日の支度をして、9時前には布団に入る感じで、寝る前はいつも翌日の朝を迎えるのが嫌で嫌で、軽く鬱になっていたと思います。

それでも、生活も後半になると昼寝も無くなり、他の人と話す時間も段々と増えてきて、その結果一緒に飲むようになり、布団に入る時間も11時過ぎになっても、翌早朝には疲れが取れてしまうような体になってしまいました。

2年目も同様の生活で、だいたい1日あたりの睡眠時間は6時間前後だったと思います。1年目の当初は、だいたい1日あたり10時間は絶対必要でしたが、まあ、人間、変わろうと思えれば変われるものです。

実際、以前の私は、いわゆる着痩せするぽっちゃりしたタイプでしたが、ファーム後は背中、腕、腰に信じられないぐらい筋肉がついて、しかも、ジーパンのサイズも一回り小さくなってしまいました。

一日一日が本当にアっという間に過ぎて、終わってしまえば、あー、こんなに長く滞在していたんだ、と思うこともしばしばです。

いかがでしょう。よかったら、是非チャレンジしてみてください。

5.セカンド・ワーキングホリデー・ビザの申請

農業、畜産業、漁業(真珠を含む)、林業、鉱業、建築業のいずれか、または、それらの組み合わせで合計3ヶ月従事すると、オーストラリアでは、なんともう1年ワーキングホリデー・ビザを申請することが出来ます(2008年7月1日現在)。

ビザの申請は、1回目のワーキングホリデー・ビザ同様、オーストラリア移民局のHPにて可能です。
申請には、パスポートとクレジットカードの他、季節労働期間を証明するForm1263の書類が必要になります。
このフォーマット自体は以下にあります。

季節労働期間の証明「Form 1263

セカンドを取るためには、予めこのフォーマットを印刷しておき(あるいは、移民局で申し出ればフォーマットを無料で貰えます)、業務終了時に雇用主らから直筆のサインを貰ってください。
また、セカンドを取得するためには、これから働く地域の郵便番号(ポストコード)が季節労働の適用範囲かを必ず確認してください。
一生懸命に働いたのに、実は季節労働のポストコード(地域)ではなかった、という話も聞いたことがあります。

セカンドのワーホリビザ申請の受理がされるのは、1回目のワーキングホリデー同様、数日から2週間程度です。ちなみに、私は数日で受理されました。
ただし、これは日本国内でセカンドを申請した場合。

もし、本人がオーストラリアに滞在している状態でセカンドを申請する場合は、まずセカンド・ワーキングホリデー・ビザの申請し、次に移民局が指定している病院にて健康診断を受け、その結果も合わせて提出する必要があります。この場合、申請それ自体をするまでに1ヶ月近く掛かります。もちろん、健康診断の受診は有料です。

病院の予約状況にもよりますが受診まで1~2週間程度、待たされることになります。
他の人の話だと、健康診断の予約だけで1ヶ月近く待たされた、ということもあるそうです。当時は、セカンドが始ったばかりであり、病院が追いつけない事情もありました。

ということで、現地でセカンドのワーホリビザを申請する方は、予め日程に余裕を持っておくこと進めます。
ただし、1回目のワーキングホリデーの期限が迫っている場合、移民局に申請中という条件下なら、自動的に一時的なブリッジング・ビザが発行されるので安心してください。

この情報は、2008年3月までです。最新の情報は、常に移民局のサイトで確認してください。また、30歳の方は、年齢の限界についてでも言及していますが、31~32歳のワーキングホリデーも可能です。併せて確認してみてください。