2012年5月31日木曜日

2-4.お金の用意

ワーキングホリデーの費用

話は前後してしまいますが、結局、オーストラリアのワーキングホリデーってどのくらいのお金かかるのか?
この質問は、その人の滞在スタイルに依存します。

一般的に、オーストラリアに1年間滞在するととして100万円と言われています。推奨で150万と言われています。
私も100万円程度用意して、現地で50万円程度を稼ぎましたが、1年間でキレイさっぱり消えました。

おおよその目安を提示します。

生活費:72万円 = 12ヶ月 ×  6万円     (居住費を含む)
教育費:30万円 =  3ヶ月 × 10万円     (語学学校に通う場合)
航空券:20万円                     (往復代を含む)
保険料:10万円                     (12か月分)

とまあ、ざっくりとこんな感じになります。
つまり、100万円だと現地で働くことが前提になりますし、150万円でも熱心なアクティビティは難しそうです。努力次第で生活費も抑えることも可能ですので、あくまで目安として捉えて下さい。

ちなみに手持ち現金が30万円程度でスタートした剛の者もいます。
私も2年目では手持ち30万円程度で再スタートしました。さすがに、1年目のノウハウがあるのでまったく問題ありませんでした。
大事なことは、結局、オーストラリアでどういう風に生活したいのか、なのです。

以上の費用に関する情報は2010年ぐらいのものです。
最近のオーストラリアは住宅バブルにより、居住費が上がっています。
後述する住居の確保にも関係しますが、必ず住む地域の相場観を把握して下さい。


金銭の持ち込み方法

さて、現地にどうやってお金を持っていくのか?

これも、様々なサイトで言われていますので、だいたいの目安だけ。
自分の場合は、現金でA$400、T/CでA$6500を用意し、日本の口座で20万円程度残しておきました。

●現金

現金は、当初として現地での立ち上げ時に必要ですが、円から豪ドルの交換レートは後述するT/Cに比べて割高なので、現金の持ち込み量は最低限に抑えておきましょう。

立ち上げといっても具体的に何を使うというと、以下の通りです。
  • 交通費(電車、バス、タクシー代など)
  • 食費、遊興費(日々の食事、観光代など)
  • 居住費(バッカパッカ―、ホテル代など)
私の例として現金をA$400も用意すれば、贅沢をしなければ2週間ぐらいは生活できるハズです。ちなみに、これは2010年頃の値です。

●T/C

T/Cとは、トラベラーズ・チェックの略語です。
これ自体はただの上等の紙なのですが、サインをするとお金に早変わりする優れモノです。
つまり、紙に金額が記載されているので、沢山の紙幣を持つ必要が無いのです。

またT/Cは、現金より交換レートが優れているのも特徴です。

全ての金銭を現金で持ち込むのも一つの手ですが、盗難に遭った場合に取り返しがつきません。
金銭の持込は、できるだけ現金を最小に抑えて、そのほとんどをT/Cにすることを勧めます。

●日本の銀行口座

ある程度のお金を残しておくことを勧めます。
実際に生活をすると、クレジットカード決済をする機会があり(たとえば、携帯電話の支払いや旅券の購入、授業料など)、ここぞという時に使う可能性があります。
クレジットカードの請求は為替レートで決算されるので、小額ならばクレジットカードの方がお得なことがあります。

ちなみに2回目のワーホリのときには、世の中はリーマンショックの余波で豪ドルが50円近く下がってました。そこで私は現地でPCをクレジットカードで購入しました。
日本で買えば6万円近いPCが、オーストラリアではほぼ半額で購入することが出来ました。
また語学学校の授業料の支払が、たまたまクレジットカード払いOKのところだったので、全額クレジットカードで支払ったこともありました。

蛇足ですが、クレジットカードはVISAかMASTERのいずれかを持っていると安心できます。JCBは日本人専用のクレジットカードなので、観光地でしか使えません。


海外で通用する銀行口座について

オーストラリアで日本の銀行口座からお金を引き出せるようにしておくことを念頭に入れて、別の銀行の口座を開設するのも一つの手としてあります。一般的に、この機能に関してはCity Bank新生銀行らが有名です。

何故これらの銀行で口座を開設するのかと言いますと、これらの銀行カードではオーストラリアにいながらにして日本の口座にある円から豪ドルを引き出せます。対応したATMも日本の銀行のそれと比べて多いです。

ただしこの機能は、日本のクレジットカードにも備わっています。
よって、クレジットカードで全て引き出しを済ませてしまう場合には、改めて口座を開設する必要はありません。
そもそも日本円で現地通貨を引き出す行為はほとんどないので、正直なところクレジットで事足ります。

引き出し手数料・引き出し方法は、各銀行・各クレジット会社のサイトを参考にしてください。
これらを参考にして、口座開設の有無を判断すれば良いと思います。

ちなみに各カードの引き出し有無の確認方法としては、
  1. 日本の銀行カード、もしくはクレジットカードに、PLUS(プラス)、Maestro(マエストロ)、あるいはCirrus(シーラス)のマークがあるかを確認してください。
  2. 使用するATMに上記のマークがあるかを確認してください。
  3. カード・ATM各々に共通するマークがあれば、基本的に全世界で現地通貨の引き落としが可能です。

ちなみに、私は新生銀行の口座を開設して渡豪しましたが、オーストラリアで新生銀行の口座から引き出すことはまったく無かったです。なぜなら、
  • 後述する現地での銀行口座からお金を引き出していたから
  • 最初に用意した現地通貨で用立て出来たから
です。
ただし、その後にアジアとアフリカを周遊したときには、新生銀行で現地通貨を引き出すことが度々ありました。よって、沢山の国を周る人には、ある程度の種類のカードを持つことが重要となります。

まとめると、
  • 日本の銀行カードで対応しているATMがオーストラリアには少ないため、世界的に通用する銀行カードを作り、現地通貨を引き出すという方法もある
  • ただし、クレジットカードや日本の銀行カードでも現地通貨を引き出すことは可能である。この場合、引き出し手数料、ATMの場所、あるいは引き出し頻度などを考慮すること