2012年5月31日木曜日

4-3.仕事探し

仕事探し

オーストラリアで仕事を探すことは非常に大変です。そんな中、英語もソコソコしか喋れないアジア人を引き受けてくれる所はなかなか無いものです。ですから、語学レベルの高さやその人のキャラクターによって、ほぼ決まると思っても差し支えは無いと思います。

たとえば語学レベルについて、もしあなたがボスだったら、日本が流暢に喋れる人間と、そうでない人間だけで判断するのなら、どちらの人間を採用するのでしょうか。答えは明白すぎます。

たとえばキャラクターですが、日本の学校や会社で人気者だったような明るい性格の人間は、日本を出ても人気者であり続けるわけです。そのような人は、比較的どんな仕事にも就けます。

あるいは専門的な職業の方ならば、語学のハードルはかなり低くなります。たとえば、美容師さんなどです。ただ、これら専門的な技能を持っている人はまれです。

さて、仕事の情報は、主に掲示板、日系情報誌、新聞と紹介で手に入れます。
以下、各情報源について説明します。

●掲示板と日系情報誌

主な雇い主は、日本人ワーキングホリデーを雇っている実績があるので、雇われる側としても安心です。給料には期待できない場合が多いです。

●新聞

ローカルの人間を相手にしていることが多いですが、ワーキングホリデーにも門戸が開かれているハズです。アタックしてみてください。当然、ある程度の英語能力は求められます。

●紹介

例えば、ある友人が仕事を辞めるので、代わりに入ってもらえないか?なんていうのが一般的です。あるいは、シェアオーナーなどから紹介されることもあります。

最後に、派遣エージェントが紹介してくれるパターンもあります。これは比較的レアなケースです。もし仕事を紹介されたとしても、ほとんどファーマーです。しかしながら、そのようなエージェントがある場合には、とりあえず、登録しておくのも一つの手です。

次にオーストラリアで出来る仕事を、自分が知っている限り列記していきます。
  • ウェイター・ウェイトレス、シェフ、キッチン・ハンド
  • 観光ガイド、ダイビング・ガイド
  • 留学・旅行エージェント
  • ベビー・シッター
  • おみやげ屋の売り子
  • 洗車
  • ハウス・キーピング
  • 工場労働者、ファームなど
ざっと、こんな感じです。もっと沢山あるハズです。

特に、キッチンハンド、ハウス・キーピング、工場とファームは特に英語が喋れなくても比較的容易に出来る仕事です。
体力的に厳しい仕事ばかりですが、頑張っていきましょう。

ともかく、最初はResume(英文履歴書)を作って配りまくりましょう。語学レベル・職歴も大事ですが、熱意が一番大事です。気合いです。

採用前に簡単なインタビューがある場合があります。日本とまったく同じです。現地の人がオーナーの場合、英語力をチェックされていることもあるので、しっかりとインタビューの対策をしておいてください。
インタビューにおいて英会話が成立しない場合は、それだけで不採用を意味します。

仕事探しはともかく大変です。
時期にもよりますが、当時、私よりも英語が堪能な方でもResumeを100枚近く配って、やっとゲットした人もいますし、Resumeを2~3枚だけ配って素晴らしい仕事に就けた方もいます。運や出会いがとても重要です。あきらめずに頑張ってください。


給与

オーストラリアの給与は週払いがほとんどです。
支払方法は、銀行振込か現金手渡し、のいずれかです。
どちらの方法でも必ずPaySlip(給与明細)を併せて渡してくれます。

もし給料日にPaySlip(給与明細)をもらえなかった場合は、雇用主に問い合わせてください。問い合わせてもPaySlipがもらえない場合は、残念ながらその会社から確定申告(Tax Return)に必要なPAYG Group Certificate(源泉徴収票)を発行してもらうことは難しいかもしれません。

そのような会社は、オーストラリア政府、あるいはワーキングホリデー・メーカーに対して、不正な取り扱いをしている可能性が非常に強いです。悲しいことに、そうしないと会社の経営をやっていけない場合が多いです。このような会社は、だいたい給与の時間給がA$10以下の会社でよくあることです。

仕事を探すときに、PaySlipとPAYG Group Certificateが発行しているのかを確認することも、大事なことかもしれません。ローカルの会社なら、こういうことは無いのですが、残念ながら、アジア人経営者(もちろん、日本人を含む)の会社ではこの状況が普通です。

後述するTax Returnの申請では、PAYG Group Certificateが必要です。確かに、PaySlipだけでもTax Returnの申請は可能という話は聞いていますが、確実なことは分かりません。このことも心に留めておいてください。

税理士の中には、申請者の雇用主と戦ってPAYG Group Certificateをもぎ取った話も聞いたことがあります。このことからもTax Return申請の季節になる前に、素晴らしい税理士を発掘することも大事なことかもしれません。